「はは、私、とことんお母さんに嫌われちゃってるなー」 「そんなことないよ、それより、里菜今日も来てくれたんだ」 そうやって天使のような優しい笑みで笑ったのは、私のお姉ちゃんの憂菜。 その笑みはいつも、私の心を癒してくれる。 お姉ちゃんは、中学生1年生の頃、重い病気が発見されて入院生活を余儀なくされた。 17歳になった今もまだ、入院生活を送っている。 私は、お姉ちゃんの元へ毎日通っている。 ―――...唯一の居場所だったから。