島田と別れてから、私は鞄の中から鍵を取り出し、家の鍵を開けた。


そして、家の中に入り、「ただいま」と誰もいない静かな空間に声をかけた。


私は自分の部屋に鞄を放り投げて着替え、またすぐに私は家を出て、近くのバス停まで向かう。


それは、毎日繰り返していること。


――...そして、向かう先はいつも同じ。



バスで20分ほどかかる場所にある、
大きな総合病院。