窓の外は、真っ青な空が広がっていて、雲なんてひとつも見えはしなかった。 まるで、今日来る転校生を空までもが歓迎しているように思えた。 空は晴れているはずなのに、何故かすごく憂鬱な気分だった。 早くここから帰りたい―――…。 なんて、気が早すぎるのは分かってるけど、ここにいることがつまらなくて、いつもそんなこと思ってしまう。 1日はまだ始まったばかりなのに。