だけど、私は今皆と同じように笑えていない。 「あ!サッカーボールじゃん」 いつの間にか私たちの目の前には一つのサッカーボールが転がってきていた。 私たちの歩いていた道のすぐ横には公園がある。 きっと、そこで遊んでいた子たちのだ。 繋いでいた私の手をほどいて、島田はボールを拾った。 すると、小さな男の子達が駆け寄ってきた。 見た感じ小学校4、5年生くらいの子達。