皆が走って私たちの元までやって来た。 「もー、いきなりどっか行かないでよ~」 「びっくりしたじゃん」 「あははー、ごめんごめん」 島田は笑いながら皆に謝った。 勿論、私は無言のまま。 「じゃー帰ろーか」 「え、ちょっと...!?」 思わず声を上げてしまった私。 だって、いきなり島田が私の手を握ったんだもの。