何となくだけど、女子達が島田の肩を持ったのは、きっとこれが見せたかったからだと思った。 私なんかが島田の隣なんて歩けない。歩けるはずがない。 暗くて何もできない私は、本当に何もできやしないんだ、と。 ――...そう、私に思い知らせたかったんじゃないかって。 なんて思っていると、その勘が当たっているかのように、2、3人の女子達がこちらを振り向いてクスリと笑った。