「うん、いーよ。じゃあ皆で帰ろっか」


「俺も一緒に帰っていいか!?何気島田のこと気になってるんだよねー」


「じゃー、俺も!」


男子まで寄ってきたし......。


今日は、部活がない日。

だから、何人もの人が隣の席に集まってきた。


――…島田は、本当に人気者だと改めて思った。


「やったあ!島田君のおかげで、前田くんと一緒に帰れるよ♪」


コソッと、そんな声が聞こえてきた。


はあ、本当見てていらいらするんだけど...。


私が鞄を肩にかけて帰ろうとしたときだった。