君の光―straight right―




本当うんざりしてくるけれど、席を立ったところで、私には行く場所なんてない。


それに、予鈴のチャイムはあと5分程度で鳴る。



だから、私は、違う世界に入っていたくて、窓の外の青い空をずっと見つめていた。



「東京に住んでて、サッカーを小さい頃からやっているんだ。あと、―――」



そんな島田の回答が耳に入ってきた。



一気に何個も質問されても、嫌な顔ひとつせずに、一つ一つ丁寧に答えていく島田。