そして、隣でトスンと鞄を机に置く音と、椅子を引く音が聞こえた。


確かにちょっとはかっこいいかもね、なんて思いながら転校生の島田を気づかれない程度に眺めていたけど。


ふいに、島田がこっちの方を向いて、私との視線が重なってしまった。


「..........(やば。)」


すると、硬直する私ににっこり微笑んで、


「よろしくね」


なんて挨拶した。