「だが、会長になり、ばあさまが、いなくなってしもうて、わしは、生きる気力がなくなってしまった。
わしの人生は、ばあさまと仕事をとったら、まさに、何も残らんことがわかった。この年で、趣味も特技もましてや何の資格もない。情けないのぉ。せめて、ばあさまが生きてさえいてくれたら、ばあさまと旅行に行ったり、ゴルフに行ったりできたかもしれん。そのことを考えると、なんだか、切なくてのぉ~それで、ずっと、塞ぎ込んでいたんじゃ」
「そうだったのですか。確かに、おじい様の落ち込みようは、尋常じゃあなかったですものね」
わしの人生は、ばあさまと仕事をとったら、まさに、何も残らんことがわかった。この年で、趣味も特技もましてや何の資格もない。情けないのぉ。せめて、ばあさまが生きてさえいてくれたら、ばあさまと旅行に行ったり、ゴルフに行ったりできたかもしれん。そのことを考えると、なんだか、切なくてのぉ~それで、ずっと、塞ぎ込んでいたんじゃ」
「そうだったのですか。確かに、おじい様の落ち込みようは、尋常じゃあなかったですものね」


