俺にしなよ。


「…詩織のことが好きです。俺と付き合って下さい」



ザワザワ騒がしい遊園地で、かすかに聞こえた。


私は松江と幸せになりたい。

心からそう思ったから。



「…いいよ……」


そう答えを出した瞬間、松江の表情がパアッと明るくなる。


「…んと、"拓斗"って呼んで?」

「拓斗…」


「よくできました、詩織」


満面の笑みをくれた。

ポッカリ開いていた心の穴は、いっきになくなったんだ。