「今の稜は、前の稜と全然変わってない。私を辛くさせる」 次々と口が無意識に動く。 「もう辛い思いさせられるのはこりごりなのよ」 「何だよ。辛い思いって」 まさか…わかってないの? 私があの時、どれだけ辛い思いを重ねていたのか。 「稜なんか嫌い!」 気づいたら学校を飛び出してた。 1人で涙ぐみながら歩く道。 その道は、まるで世界に私しかいないように寂しくて。 私の心を真っ青にさせた。