俺にしなよ。


「あっ…詩織!」

私は気がついたら学校を飛び出して病院へ走っていた。

あそこに行けば西崎に会える…!



…ガラッ。
ドアを開ける。


久しぶりに見れた瞳。

それは、しっかりと目が開いているという証拠で。


「…し、おり…」


小さく、小さく呟いた。

私の名前を呼んでくれた。
私のこと覚えていた。


「西崎…!」

嬉しさが溢れて、思わず西崎に抱きついてしまった私。

「なっ、なんだよ…っ」



「よかった…本当に、よかった」



抱き締めながら私が言う。


それに答えるように、西崎も私の背中に手をまわしてくれた。