少しの希望をもって、私は必死に話しかけていた。



ざあぁぁぁっー……。

風が吹くと共に、病室のカーテンが踊り出す。


それはまるで、西崎が何か伝えようとしているみたいで。

とても切なく感じた。


西崎は何を伝えたいの?

私に何を伝えようとしてるの?


ねぇ、西崎…?

お願いだから目を覚ましてよ。
お願いだから笑ってよ。


私の目を見て、笑って。

それだけでいい。


それだけでいいから。