俺にしなよ。


ガラッ…!


「…西崎っ…」

西崎は呼吸器をつけて、静かに眠っていた。


「西崎…起きてよ…」


応答がない。

ずっとこのままなんて、そんなのやだっ…!


「詩織、にっしーのそばにいてやって。それが一番いいと思う…」

「……うん」



西崎の左手を握る。

そして目が開くことを願った。


一生懸命に、願った。

西崎が前みたいに戻ってくれますように…って。


でも、そんな願い、簡単に叶うわけがなくて。


私はそれから2時間、手を放さず、ずっと願い続けていた。