俺にしなよ。


「拓斗…」

どうして拓斗はこんなときまで優しいの…?



「俺はいいから。大丈夫。助かったんだ。異常ない奴より、異常ある奴のほうに行けよ」



ごめんね、拓斗。

そばにいてやれなくて。



「…うん…。行ってきます」


「行ってらっしゃい」


拓斗はそう言って微笑んだ。
拓斗の優しさに、涙ぐむ私。


そして愛の後を追って、西崎のいる病室へと向かった。