「詩織っ!」

ガラッ!と、病室に勢いよく入ってきたのは、愛。



「…にっしーが…!にっしーがヤバいかもしれない!」


「待って。落ち着いて!?西崎がなしたの?」

私も拓斗も、驚きを隠せない。


「にっしーの意識が戻らなくて…!」



「えっ!?」


意識が戻らないってことは…話したりもできないってこと?

いくら西崎が最低でも、そんなのは嫌だよ…。


「詩織、行けよ」



困ってる私に、拓斗が一言。


「行ってやれ」