俺にしなよ。


「別れないよ」


「ふーん。じゃあさ…」

寄ってくる西崎の顔。
指で唇を撫でられる。



「お前のファーストキス、俺がもらっちゃうよ?」



「…やっ、めて!」

私は西崎を思いっきり突き放す。


「…誰が、あんたと…キスするって…!? 気持ち悪い!死んでもしたくないわ!」


すると西崎は、今まで見せたことのない寂しそうな表情をする。


「そんなに俺のこと嫌いかよ。わかった。んじゃ」

西崎はスタスタと私の前から姿を消した。


これで、いい。
これで、いいんだ。

でも、何かが違う気がするのは、何でなんだろう?