俺にしなよ。


『わかった』

絵文字なしで送る。

そして、携帯を閉じた私は玄関へ向かった。


…ガチャッ。

「…あ…」


玄関を出た私に、気づく西崎。


「やっと来てくれた」


そう言って微笑む。
ねぇ、何で?

その微笑みは、何?


「もう俺のこと好きじゃない?」


「当たり前でしょ」


「…即答か(笑)」

やっぱりな、と頭をかきながら言った。

「で、何の用」



「別に。会いたくなって」



おい、何言っちゃってんの。
そんなの、許されない。

だって私には拓斗がいるから。