次の日の朝

私は遥と一緒に学校に向かう途中
偶然雄太に会った。

「おはよー」

雄太が元気な笑顔で挨拶してきた

「あっ。おはよ」

声かけてくれたのが嬉しくて
少し照れながら挨拶した

そして雄太は友達と先に行ってしまった

「優梨。もう友達出来たの?」
と、隣にいた遥にツッこまれた

「あ。あの人は席隣で雄太って名前なんだって」

「そーなんだ。」
 
遥は興味なさそうに先に行ってしまった。

私は教室に入り、席につくと

「優梨ってさぁ、彼氏とかいんの?」

いきなりの唐突な質問に私は焦る。

「いないけど…、何で?」

期待した。心の中で。いい返事が返ってくると思っていた。
でも…、

「なんとなく」

軽く流すような返事。
しかも、表情一つ変えずに。

私はしてはいけない質問をしてしまった。

「雄太は…、彼女いるの?」

「好きな人なら、いるよ」


私は、もう駄目だと思った。

「…そ、そうなんだ」

涙が出そうになるのを必死で堪えた。

こんなとこで泣いて、めんどうな女だと思われたくなかったから。


…今日一日、授業に集中できなかった。