中学1年の春、私は恋に落ちた。

入学式が終わり、私は1組の教室に入った。

「優ー梨ー!!」

親友の遥が叫びながらこっちに来た。


-三浦優梨。中学1年。13歳。5月9日生まれ。

-佐藤遥。中学1年。13歳。9月18日生まれ。


「遥!! 同じクラスだったんだ。」

「良かった~。優梨がいて!」

「私も! このクラス話せる人少ないし」

ーガラッ。

「席つけ」
担任の岡崎が入ってきた。

私は座席表を確認して、席に着いた。

私の席は窓際の一番後ろだった。

前の席の子は他の小学校から来た子で、
何となく話しかけられなかった。

すると、
「俺、川瀬雄太。よろしくね。」

隣の席の人がいきなり話しかけてきた。

突然だったから私は戸惑いながら
「よろしくね」と返事をした。

「俺のことは、雄太って呼んで?
何て呼べばいい?」

「ゆ、優梨でいいよ」

「わかった。これからよろしくね。優梨」

そう言うと彼は、にっこり微笑んだ。

私はその瞬間、
生まれて初めて一目惚れをした。

その日の夜頭の中は
雄太のことでいっぱいだった

(仲良くなってメールとかしたいなぁ。)

そして私は眠りについた。