そこへメンバーのタカが口を開く。

「今日はこれで仕事も終わりだし、飲みにでも行こうぜ」

「いいねー」とメンバー全員で飲みに行く。

行きつけのお店へ行き

「マスター!生5つ!」とタカ。

マスターが生ビールを持ってきてくれる。

「おまたせ!今日はいつもより早いなー」とマスター。

「たまにはね」とジュン。

この店は、俺たちが売れる前にケンがバイトをしていた。

お金が無い時はマスターがご飯を作ってくれて、本当にお世話になった。

今でもマスターには頭が上がらない。

「じゃーごゆっくり」とマスターはカウンターへ戻る。

「おつかれー」と皆で乾杯をした。

「最近忙しくて疲れたなぁ」とカズ。

「新曲も来週発売するしな」とタツヤ。

「そうだな。夏にライブもあるし、頑張らないとな」と笑っている拓斗。

「何?拓斗張り切ってるねー」とタカ。

「そりゃそうだよ!ライブなんだから張り切るだろー」と拓斗。

「まー拓斗は今、乗ってるもんな!プライベートでも」とジュン。

「そんなんじゃねーって。仕事とプライベートは別ですから」と拓斗。

「いやいや、私生活が充実してないと、何をやってもダメになるぞ」

そう言いながらマスターがつまみを持ってきた。

「マスターまで何言ってるんですか!」と拓斗。

「ほら、マスターもそう思うでしょ!」とケン。

「何だ拓斗、良い事でもあったのか〜?」とマスター。