テレビの生放送が終わり、楽屋に戻った。

テーブルの上に置いてある携帯を開くとメールが1通来ている。

メールを開くと、優希からだ。

その時、メンバーのジュンが楽屋に戻って来た。

「何携帯見てニヤけてんだよ。気持ちわりー」

他のメンバーも楽屋に戻って来た。

「さっき、拓斗がさ携帯見てニヤけてたんだよ」とジュン。

「ニヤけてねーよ」と携帯を閉じた。

「そう言えば、最近拓斗はあの子の事言わなくなったよな」とメンバーのケン。

(急に何を言い出すんだよ)

「そうか?今は、色々忙しくて、忘れてたんだよ」

むきになる俺。

「何か怪しい。もしかして、あの子と会っちゃった?」とメンバーのカズ。

「はっ?」

動揺して携帯を落としてしまった。

「そうなんだ。白状しろ!」

メンバーの怖い目。

「もう。実は、あの子と付き合ってます」

「えーーーーーっ!何その急展開」

メンバーが一斉に驚く。

俺はメンバーに今までの流れを話した。

そこへ、メンバーのタツヤが口を開く。

「そっか。拓斗はあの子の事、1年くらい言ってたもんな。良かったな!今度、オレラにも紹介しろよ」

「何でオマエラに紹介するんだよ」

「別に紹介するくらい良いだろー」とジュン。

「はい、はい。機会があったらな」

俺たちは高校生みたいにはしゃいでいた。

いつかはメンバーに話すつもりだったから、言えて良かった。

皆も納得してくれたし、一安心。

(そうだ。優希へメンバーに報告した事、伝えないとな。怒ったりしないかな?少し不安だ)