(そろそろ支度するか)と出掛ける準備をする。

泉と会うのも久し振り。

お互い仕事が忙しくて、なかなか時間が合わない。

6時半。

車に乗り待ち合わせのお店へ向かった。

お店に着き泉にメールを入れる。

とそこへ泉が来た。

「久し振りー」と2人で声が揃う。

「入ろうか」と泉。

泉とは中学時代からの友達で、お互い何でも知っている。

でも…今回の事はまだ話していない。

夢の様な話をして笑われないかと不安な所もあり、私は言い出せずにいる。

店員さんに席を案内され座る。

「今日は急にごめんね」と泉。

「平気だよ!それに泉の急な誘いにはもう慣れました」

と2人して笑う。

「こうしてゆっくり食事するのも久し振りだよね」と私。

「そうだよね。仕事してるとなかなか時間合わないからね」

「学生時代とは違うね」

「って言っても、優希は学生の時も忙しかったじゃん」

「そうだっけ?」

「そうだよ。バイトは休み無く入ってたし…」

「それより、壱成君とはどうなの?」

「どうって何が?」

「決まってるでしょー結婚よ、結婚!」

「えっ、結婚?」と私の言った言葉に泉は驚く。

「もう付き合って6年経つでしょ?高校生の時から付き合ってるんだから、そろそろかなって思ってさ」

「まー結婚は考えて無いわけじゃないけど、なかなかね…」

「そっかぁ…でも壱成君もそれなりに考えてると思うけどなぁ」

「壱成はどうなのかな?私と結婚とか考えてるのかな?」