「お前。今日講義何時までだ?」

「私?5時だけど。」

「なら送る。」

「いや。私、一緒に帰る約束してる人いるし・・・。」

「そうよ!この子には、溝口和葉っていうボディーガードがついてるんだから!!」

「ちょっと!杏奈!!」

「和葉?」


その名前に少しだけ反応した。

気のせいかな?


「じゃ、いくね?じゃあね!」


私は和葉を待たせまいと、走って玄関まで行った。


「・・ねぇ。和葉ぁ。」

「何?」

「あの子。萌ちゃん。最低だよぉ?」

私・・・?


「和葉がこうやって待ってるっていうのにぃ、流真と話してたんだよぉ?」

「で?」

「だからぁ。私らと遊ぼうよ?あの子。きっと和葉のこと遊んで・・・」

「そんなの。お前らに何がわかんの?俺が好きだからいいっつの。」

「でもぉ、和葉、ここで2時間ずっと待ってるジャン・・・。」


え。。。。


2時間・・・?


「??今人の気配したんだけど。もしかして萌ちゃんだったりしてぇ。」


私は急いで隠れて帰った。


だって・・・。
和葉は、自分も5時に終わるから待ってるって・・・。

なのに。

2時間って何なの・・・?


「ただいま・・・。」

「あ、おかえり。和葉は?」

「今日は別々に帰りました。。。あの・・・今日はご飯いらないです。」


私はそういって部屋に入った。