「おい!萌も黙ってないで何かいえよ。」

「え?私は静かな朝食を楽しんでるから・・・」

「は?!ふざけんなよ!」


なんか怒られました・・・。


「そういえばさ。2人は付き合う予定はないの?」

「「ないよ。」」

「な、なんでだよ?!」

「いや、今はこんな空間だけで幸せだし。」

「大人な発言出ました!和葉殿!」


そういって笑う航さん。

和葉そう思ってるんだ・・・。


私は違った。


「萌は?」

「私は・・・。そんなこと幸せすぎて考えられられなかったです・・・。」


そうなのだ。

今まで私は男子とのかかわりがそうなく、すごしてきたため、幸せすぎる。


「萌は謙虚だな~。もてるだろ?!」

「もてないですよ・・・。」

「あ、そうか。大学では和葉の見張り番がついてるからね。」

「そんなことないですよ!私と和葉全くというほど話さないし。」


私は少し困った顔をした。

まぁ、学校での人気者が超普通の私と話してたら、みんなおかしく思うだろう。


「・・・だって。お前の周りうるさいヤツ多いし。」

「そんなの別にどうでもいいし!!」

「まぁまぁ。」


そんなやり取りを繰り返してるうちに、講義の時間に。


「あ、私もう出ますね。」

「今日講義終わるの何時?」

「あ、5時だけど。」

「・・・俺も同じ。だから待っとくわ。」

「わかったぁ。」



私は普通に返事をして、家を出た。