「…とにかく行くから。」


私は航さんと葉月さんに頭を下げ、靴を履く。


「…待てよ。」

「…まだ何かあるの??」

「お前。人を失うのを怖がってたら、生きてけないぞ。」

「…そんなのいわれなくても分かってる。」


私は和葉に図星をつかれ、素早く家を出た。


バスと電車でお墓まで向かう。

お墓に着いたと同時に、涙が溢れた。


「…お父さん。私ね…、青年達に会ったよ…。でも…上手くやっていく自信ないよ…」


こんなとき…きっとお父さんなら…。

上手くやるんだろうな。
助けてよ…お父さん…。


「…何泣いてんだよ。」


そこに現れたのは……。