私安藤萌。19歳。
今、すごいことになってます。
一人暮らししてたマンション。
火事で全焼しました。
「これからどうすればいいのよー!!!」
「・・・うち来る?」
「え?」
後ろにいるのは、16歳くらいの可愛い男の子。
「あの・・・。さっきの言葉。キミかな?」
「そうだけど。」
「そんなこと出来ないよ・・・。」
「そう?それじゃ。」
「ま、待って!やっぱり・・・行かせて?」
「・・・ついてきて。」
静かな子だな・・・。
「ただいま~。」
「おぅ。?その子は?」
「さっきであった人。火事で家をなくしたみたい。」
”みたい”って・・・・。
「そう。まぁ上がってよ。」
「?はい・・・。」
「おっ!いやぁ、このシェアの家に女の子が来るのは初めてだよ~。」
「??」
めがねの優しそうな男の人が話す。
「あ、自己紹介しようか。」
「俺榊航。よろしくな。24歳だ。」
航さんか。
航さんの印象は、優しそうで、目はパッチリ。
普通に裸眼で、笑ったらえくぼが出る可愛い人。
24歳には見えないな。