「はぁ~、笑った。」
やっと、納まってきたから男の人を見上げたら睨まれてた。
「ご、ごめんなさい!!」
頭が膝に着く勢いで謝った。
ど、ど、どうしよう。
・・・・・・あれ?
私は、一度目を閉じて再度、目を開けた。
「ぬぇぇぇぇぇ!!??」
「今度は、なんだよ。・・・うっせーな。」
「あ、あ、あ、あなた2年だったんですか?」
「あぁ。」
何て、失礼なことを!!!
まさか、先輩だったなんて・・・
と、とりあえず謝らなくちゃ!
「あ、あ、あの、すみませんでした。」
そう言って、私は頭を下げた。
「・・・・・駄目。」
「え・・・。」
駄目って言ったよね。許してもらえてないの?
「あの、どうしたら許してもらえますか??」
許してもらえないことに焦って、先輩に聞いてみたら・・・
「弁当。」
「へ・・・?」
「お前弁当作れる?」
「は、はい。人並みには作れると思います。」
どうしてそんなこと聞くんだろう・・・?と、思っていると。
「じゃあさ、俺に弁当作って。」
な、何ですと!?
「俺、基本コンビニ弁当なんだよね。それがさ、最近飽きてきてさ・・・。だから、弁当俺に作ってきて。」
「で、でも、私先輩に食べさせるようなもの作れません。」
咲希は、美味しいって言ってくれるけど・・・お世辞かもしんないし。
「だ、だから・・・「ふぅん、俺にそんなこと言っていいんだ。」」
「俺に、許してもらわなくていいんだ?」
うっ・・・。なんて、俺様発言・・・。