あっという間に、昼休みになり私たちは屋上に向かった。
「うわ~、やっぱり人がいるね。」
「うん。」
屋上は、カップルや仲の良いグループ同士がいたりとにぎわっていた。
一つだけ空いてるベンチに二人で座り、お弁当を食べることにした。

「咲希の、良いじゃん!!」
「ホント?・・・味見もしてほしいんだけど。」
「もちろん!」
咲希のお弁当の中身は、お決まりの卵焼きやきんぴら、いんげんとお肉の爪楊枝さしが入ってたりと初めてにしては、豪華なものが入ってた。
「いただきます!」
もぐもぐ・・・
「・・・どう?」
「うーん!おいしい!!!咲希ホントに初めて!?」
咲希のお弁当は、初めてだと思わせないものだった。
「ほんと?」
「うん!!」
「良かった・・・。」
か、可愛い。滅多に咲希は笑わないから、たまに見れる咲希の笑顔はめっちゃ可愛い。
それから、二人でお弁当を食べのんびりしていた。
「昼休みもそろそろ終わるし、戻る?」
「だね。」
そこで私たちは、屋上を後にした。