「咲希、おはよ~。」
「おはよ。」
「もう、相変わらず冷たいな~。」
私の名前は、村山あんず!青葉高校1年。今年からこの学校に入学してきた。
「咲希、数学の宿題してきた?」
「うん。」
「さすがっ!!学校着いたら、見せてくれない?」
「・・・・・・。はぁ、しょうがないな。」
「やった!ありがと~。咲希、大好きーー。」
ギュウーーっ
「暑い、離れて。」
そう、咲希に言われ渋々離れた。
さっきから、私に冷たい態度をとるのは神谷咲希。私と同じ1年生。
咲希とは、中学からの付き合い。咲希は、初めて会った時から何だか冷めていて大人だった。
咲希は、黒髪のショートカット。鼻筋も通っていて目はネコ目で小顔。いわゆる、美女だ。
ちなみに私は、腰近くまであるウェーブがかった髪。髪色は昔から色素が薄いため、茶色。
顔は、極普通の顔。ただ少し童顔なんだ。
「あんず。今日、作った。」
「ほんと!?んじゃ、今日は屋上で食べよ!」
「うん。」
作ったというのは、お弁当のこと。私はもともと料理を作るのは好きだから、毎日作っていたけど、咲希は意外と不器用だからコンビニで買ってきたパンとかだった。
でも私が作ってるのを見て、作りたいと思ったんだって。