どれくらいの時間、電車に揺られていたのだろう…

私は、病院近くの道路を歩きながら、光のことをかんがえていた。


「お母さん?」

病院に到着すると、私のお母さんが光のお母さんと立ち話をしているところだった。

「香音…」「香音ちゃん…」

二人と一緒に、私たちは光の元へと向かった。



「ひ…かる…。」

光の顔を見たとたんに大粒の涙で私は、崩れるかのようにしゃがんだ。


光は、きれいな顔で永遠の眠りへと誘われた。


お母さんたちと共に光のすぐ近くにいった。

光に触れると、氷のように冷たかった。

けれど、私は、光の心の暖かさのようなものを感じた。




光が昔、いった言葉。
「俺は、いつだって星として‥香音を見守ってるよ。」

その言葉を思い出し、光がいつでも近くにいるようで、


少し安心できた。