「おはよ…」
「おはよー‥って、どーしたの?いつになくテンション低くない?」
そう言って
心配そうに私の顔を覗き込んでくる明日美。

「……。」


「おっはよー!!」
いつもの元気な声が
背中から聞こえてくる。
「坂上…。」
「ん?池上、どしたんだ?」
そんな二人の会話を聞いていていると、
なんだか意識が遠退いていくのを感じた。


「う、宇佐美!?」「香音っ?どーしたの?」
二人の声が頭の中で響き渡る。











目が覚める…
「ん‥?」

周りがまぶしく、上手く目が開けられない。


私は、さっきまでみていた光の夢を思い出す。

光と一緒に行った海の思い出が蘇ったようだった。


ベッドの周りのカーテンが開かれ、明日美が顔を覗かせる。


そこでようやく自分が保健室に居ることがわかった。