そう言って私たちはすごい勢いで階段を降りて行った。

まあ、私は5段ぐらい遅れてしまったんですけどね…。あはは…。

「はあ…はあ…。見つけた?ち、千尋ちゃん…?はあ…はあ…。」

「いるいる!ほらっ!あそこ!見える?」

千尋ちゃん、ほんっとにタフだ…。

でも。今はターゲットを探すことを最優先させないと!

「えーと、有川君…。有川君…。ほわぁ!いた!いたよ!千尋ちゃん!!」