俺様幼なじみと甘々生活!?【完】

「理央」

「えっ!?」

「えっ、じゃねぇ。口、ケチャップついてるぞ」

「え、うそ! ど、どっちっ?」



左の方に指を伸ばしてみるが、ケチャップはついていない。

裕樹君はその逆を指差して言う。



「あー、そっちじゃねえって。ったく……」

「えっ……」



ガタッ、と腰を浮かせて、裕樹君は私の唇にそっと指を当てて取ってみせた。

ほら、と言って、指を引き戻したかと思えば、その指についた赤い液体を舌で舐めとってみせた。


その仕草はあまりにもキレイで、指を舐める表情がどこかエッチで。

つい、見とれてしまう……。



「理央?」

「へっ?」

「何、ボケってしてんの?」

「えっ、あっ……! なっ、なんでもない!」

「そっか?」

「うん! 早く食べて帰ろう!」

「そ、そうだな」



び、びっくりした……。

見とれてたなんて言えるはずもない。


私は残りのハンバーガーに口をつけた。