「あの……ありが、と……」
「は?」
瞬君の後ろ姿をどういう表情で見つめていたのか分からないが、くるりと体を回転させて私を見た裕樹君の顔はすごく怖いものだった。
当たり前だ、私の行動は軽率だった。
瞬君と出くわしたときに怪しいと疑って、追い返すなり、なんとか理由をつけてその場を切り抜ければよかったんだ。
怒らせてしまうのも、無理はない。
でも……なんだってこんなに怒ってるの?
それに、私だって……。
「理央!」
「わっ!?」
「は?」
瞬君の後ろ姿をどういう表情で見つめていたのか分からないが、くるりと体を回転させて私を見た裕樹君の顔はすごく怖いものだった。
当たり前だ、私の行動は軽率だった。
瞬君と出くわしたときに怪しいと疑って、追い返すなり、なんとか理由をつけてその場を切り抜ければよかったんだ。
怒らせてしまうのも、無理はない。
でも……なんだってこんなに怒ってるの?
それに、私だって……。
「理央!」
「わっ!?」

