俺様幼なじみと甘々生活!?【完】

 ──樹君が歌うことなく、席替えタイムも最後を迎えた。

その最後の隣の席が……樹君だった。


樹君の機嫌は直るどころかますます増して、一同を睨んでいる始末だ。


さすがに、このまま気まずいのはいやだな……。



「あ、あの。樹君?」と、声をかけても、反応はない。

弥生たちもかなりがんばっていたが、撃沈だった。


そんな不機嫌な樹君を盗み見て、観察してみる。

多分、男子グループの中で1番のイケメン。

普段の樹君はどんな感じなのか知らないが、きっとクールなタイプ。

なんとなく、裕樹君に似てるタイプで、仲よくなれそう。



「えっと……樹君って、部活してる?」



少し肌が黒いことから、外でやる部活とかやっていそうだ。

やっぱり無反応なので、勝手に話を進めることにした。