「明日は濱名高校と練習試合だ! 今日は、明日に備えておけよ!」

「はい!」

そして、サッカー部は解散した。


「おっ、お疲れ」

「あ、うん……。雄一君もお疲れさま」

雄一君はじゃあなっと言って、走ってった。


雄一君……。


「理央!」

「ん? あ、裕樹君もお疲れさま」

「ああ。帰るぞ」

「うん」

雄一君の背中をチラッと見て、先を行く裕樹君を追いかけた。


 ……あれっきり、私たちにはなんの変化もない。

これって、いいことなんだよね。