「ダメッ……!!」

残ってる力を振りしぼって、脚を上げた。


「いっ……てえ!!」

「え?」

裕樹君はすぐに私から離れた。


「おま……っ、マジ……!」

こんなに痛がってるってことはもしかして、当たっちゃった……?

一番、痛いとこに。


「お前……。そこだけはやめれ、頼む……」

「ご、ごめんっ。だ、だって……」

いきなり、あんな流れになるから……。


「……悪かったよ」

裕樹君はベッドに座りながら、言った。


私も起き上がった。