──なんか、なぁ……。


だけど、私はすぐに我に帰って、首を横に振る。


ううん!

昨日のことは忘れなきゃ。


「理央」

「えっ!?」

「サンキュな」

「え? あ、……うん」

な、なんだ。

それだけか。


「! ひ、裕樹君? どうしたの?」

裕樹君は私を見つめている。


そして、裕樹君は私にグイッと急接近した。


「理央、キスしよっか」

「え?」

反応してしばらくしてから、裕樹君の唇が重なってきた。