「はい」

「サンキュ……」

裕樹君は上体を起こした。


裕樹君はずっと、おかゆを見つめてる。


あれ、食べないの?


「裕樹君? 食べないの?」

「……あーん、さして?」

「えぇっ!」

あ、あーん!?

どーしたの、裕樹君!?


「ダメ?」

「ダメ? って……」

か、かわいい……!!


顔はほんのり赤いし、涙目で見つめられたから、そう思っちゃった。

熱のせいなんだけど……。