「お母さん! 裕樹君、すごい熱なんだけどっ」

「あら! で、裕樹君は!?」

「一応、ベッドに寝かせたんだけど……」

「じゃあ、冷えピタとか持ってくるから、様子見てて」

私は言われたとおり、部屋に戻った。


そしたら、お母さんはいろいろと用意してくれてきた。


「汗とか拭いてあげなさいよ」

「うん、わかった」

お母さんはそう言い残して、部屋を後にした。


熱があったってことは、さっきの話はなしだよね……。


安心というか、なんというか。

なんか、複雑……。