「なっ、何、泣いてんだよっ!」

「だ、だってぇ……っ」

どーしたんだろ、急に……。

 ──止まんない……。


そんな私を、裕樹君は抱きしめた。

上半身はだかのままで。


「え……?」

「……。お前が泣いたとき、俺、こーやってなぐさめてただろ」

そう言って、裕樹君は背中をポンポンと優しくたたいてくれる。


そういえば、そうだったな……。


私は裕樹君の胸に、体を預ける。


見た目は細いのに、結構、筋肉がある。

昔とは違う裕樹君の体に、ただ戸惑うしかなくて……。