「別に変じゃねぇし」

「え?」

「だって、やっと理央とこうやって一緒になれたし」



じっ……と私を見つめるその強い眼差しに、心臓を射抜かれたようにドキンッと胸が高鳴る。


それが変なんだよ……。

だって、昔は確かに裕樹君のことは好きだったけど、こうして再会してまた好きになって、今はこうやって裕樹君と特別な関係になれたことが。



「……っ」



つーと頬に暖かいものが伝った。



「何、泣いてんだよ?」

「だって、夢みたいなんだもん……! こうやって、裕樹君と付き合えてることが……っ」

「夢じゃねぇよ」



ぎゅっと強く抱きしめられると、暖かいもの……涙がいっぱいに溢れてきて、止まらなくなる。