俺様幼なじみと甘々生活!?【完】

「いや……俺も判りにくくて悪かったな……」

「もう、拗ねないでよ〜」



でも、なんかちょっと……可愛いかも。

私は少し裕樹君に近づいて、ぎゅっと抱きついた。


そうしたら、裕樹君は慌てて対処する。



「り、理央?」

「ホントにごめんね……? 私、もっと努力するね……」



裕樹君の背中に腕を回して、ぎゅうぅっと抱きしめれば、裕樹君は何も言わずに抱きしめ返してくれる。



「ああ……。俺も努力する……」



しばらくそのままでいると、背中に回っていた裕樹君の右腕が離れて私の頬に触れる。

反射的に顔を上げれば、裕樹君の真っすぐな目が私に向けられていた。

私は覚悟して、そっと目を閉じた……。