俺様幼なじみと甘々生活!?【完】

「もう、お母さんったら……」



部屋に戻り、着替えながらぼやく。


でも、確かに思ってなかったかも。

小さい頃の「好き」の定義ってきっと、風船みたいにふわふわしてた感じだろうし……。



「裕樹君、着替え終わったよ」

「おう」



廊下で着替えていた裕樹君に声をかけて招き入れる。



「つーか、息子より理央の母親に電話するってどういうことなんだよ」

「驚かせたかったんじゃないかな? 結構、お母さんってお茶目なところあったよね」

「いい歳してサプライズとか、いらねぇんだよ」

「あはは。まあまあ、許してあげようよ」



二人の制服をハンガーにかけると、ふわふわのカーペットに座る。