俺様幼なじみと甘々生活!?【完】

──裕樹君がこの場に普通にいることに困惑を覚えていたが、あまりにも自然にもいるものだから、慣れてしまっていた。



「さて……。そろそろ、別行動と行きますか!」

「え?」


午後もしばらく4人で遊んでいる途中、先陣を切っていた弥生が振り向いて仁王立ちをして宣言した。


「ちょっ……別行動って何!?」

「そのまんまの意味よ。ね、真悟?」

「ま、そういうことだな」

「柿原君も異議なし?」

「別にねぇぞ」

「じゃあ、決まり! 閉園まであと2時間だから、それまで遊んで、ゲートの前で集合ね!」

「ちょっと……弥生ー!」


2人はさっさと行ってしまい、その場に取り残された私たち。


「行っちまったな、アイツら……」

「そ、そうだね……」



もう、どうしよう……。

いきなり2人にされたら、昨日のことでギクシャクしちゃうよ~。