「えっ、柿原君、来ないわけ!?」
「うん……急で、ごめん」
「何? 何かあったわけ?」
「別に……」
昨日、帰ってきた裕樹君は私と目も合わせてくれることなく、寝るときはリビングのソファで、今朝もやっぱり何も変わることなく、「行かない」とだけ聞かされた。
当然だよね……。
裕樹君のことを裏切ったようなものだもん……。
「仕方ねぇな! 3人で遊ぶか!」
「そうだね! 今度は理央たちに何かお返ししてもらうってことで! 覚えときなよ、理央!」
「うん……」
明らかに何かあっただろうと察してくれた2人は、それ以上に追及してくることはなく、アトラクションを回ることにした。

