俺様幼なじみと甘々生活!?【完】

「あ、あれはっ──!」


言い返そうとした、その瞬間だった。


裕樹君の顔が急にドアップにされ、次には唇に柔らかい何かを押し当てられていた。


え……?


「ひ……ろき、君……?」



裕樹君の顔が離れ、確認のために唇に手を持っていくと、確かに感触があった。


「裕樹……」

「お前……。ホントに雄一のことが好きなわけ?」

「そっ、それは……」

「なあ」



ビクッ──裕樹君の、今まで聞いたことがない低い声に過剰に反応してしまった。

おそるおそる顔を見ると、裕樹君の顔が──すごくつらそうだった。


「あの日、応援するって言った俺の気持ち……考えてくれよ」


その言葉を聞いた私は、無意識にその場を逃げ出していた……。