俺様幼なじみと甘々生活!?【完】

「何、泣いてんだよ?」

「わ、かんない……っ」


うそ。

裕樹君が何を考えて、そんな顔をしているのかが分からなくて、それがすごく不安で怖い。


「泣きやめよ」



すっ、と親指で私の目元を撫でる裕樹君の手は暖かくて……優しい。


「逆に訊くけど、何で雄一に話しかけないわけ?」

「え?」

「お前……雄一のことが好きだったんじゃないの?」

「え……と、それ、は……」


言えない。

まだ言えない。

裕樹君のことが好きだなんて。


「それにさ……。他のヤツに言い寄られて、ヘラヘラしてんなよ」

「え? 言い寄られ……?」

「ああ、そうだよ。可愛いだとか、タイプだとか言われて、すげーヘラヘラして……。何か──ムカつく」